屋久島の永田地区で多くの観光客や研究者、ボランティアを迎えてきた「屋久島うみがめ館」(屋久島町宮之浦)が4月5日、フェリーや高速艇が発着する宮之浦港の程近くに移転リニューアルオープンした。
1999(平成11)年にオープンした同館は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年4月から休館していた。昨年7月に「屋久島環境文化村センター」(屋久島町宮之浦)など島内各所で行った巡回展が好評を得たことから、観光客の多い宮之浦地区への移転を決定。土産物店や宿泊施設が立ち並ぶ、にぎやかなエリアへと引っ越した。
入館料を支払うと、ウミガメポストカードや貝殻の選べるお土産が付いてくる
移転先の床面積はこれまでの2倍となる。展示を増やし、英語と日本語のバイリンガル表記を充実させるなど、インバウンド需要にも対応する。コロナ禍でボランティアスタッフもいったんゼロになったため、今年は人材の募集や育成、システムの再構築に取り組む。
新館長に就任したNPO法人屋久島うみがめ館代表理事の上田博文さんは「屋久島ではダイビング、シュノーケリングでウミガメを見かける人も多いと思うが、当館を通じて、ウミガメの生態や取り巻く環境にも関心を持ってほしい」と話す。
開館時間は9時~17時。月曜定休。入館料は、大人=500円、大学・高校生=300円、中学生=200円。島民割引あり。小学生以下と賛助会員は無料。オープン記念として、入館者にはポストカードやキーホルダーの選べるお土産を進呈する。