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屋久島町役場で町営船就航50周年記念展 50年前の屋久島の様子を写真で

宮之浦在住の石田尾勇さんが制作した精巧な「フェリー太陽」の模型

宮之浦在住の石田尾勇さんが制作した精巧な「フェリー太陽」の模型

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 屋久島町役場(屋久島町小瀬田、TEL 0997-43-5900)本庁舎フォーラム棟で現在、「町営船就航50周年記念企画展」が開催されている。町営船の歴史や資料、就航当時の写真などを展示している。

豊富な写真資料から、50年前の屋久島の様子が伝わってくる

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 初代「太陽丸」は、1972(昭和47)年12月28日に旧上屋久町の屋久島と口永良部島を結ぶ町営船として就航。同年に鹿児島県の各地で開催された第27回国民体育大会「太陽国体」にちなんで名付けられた。翌年、種子島も航路に含め、「第2太陽丸」へ代替わり。1997(平成9)年「フェリー太陽」、2007(平成19)年の町村合併で屋久島町営となり、2021年に現船「フェリー太陽II」へと、代替わりしながら今に続いている。

 展示しているのは、宮之浦在住の石田尾勇さんが制作した精巧な「フェリー太陽」の模型や、旧上屋久町が記録していた1972年当時の屋久島と口永良部島の暮らし、山岳競技の会場となった太陽国体、町民から募集した船や港の思い出写真など。豊富な写真資料から、国体に向け、道路や港、グラウンドの整備を島の各地で一斉に進めた様子が伝わる。

 2023年、オープンウオータースイミング競技の会場として、屋久島が再び国体の舞台となる。展示を企画した屋久島町役場政策推進課の新出正仁さんは「50周年という節目に、1972年がどんな年だったのか、今につながる歴史を町民と振り返りたい」と語る。

 開庁時間は8時30分~17時15分。土曜、日曜、年末年始閉庁。入場無料。1月6日まで。

 1月11日~31日には「屋久島離島開発総合センター」(屋久島町宮之浦)で巡回展を行う。

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