ドイツの伝統的なクリスマスの飾り「ストロースター」を作るワークショップが12月9日、カフェと暮らしのお店「サロン湯之峯」(屋久島町尾之間)で開かれた。
障がい者就労支援施設の「じゃがいものおうち」が運営する同店。ストロースターは、麦わらを放射状に並べて、ひもや糸で固定させて作るオーナメント。「じゃがいものおうち」では毎年、自前の農園で農薬を使わずに数種類の麦を育てており、麦茶やブレンド茶、小麦粉、丸麦などを商品化してきた。商品の製造時に出る副産物で大麦の麦わらは、洗って乾燥させ、カフェで冷たい飲み物用のストローとして利用しているが、もっと麦わらを生かせないかと今年から、ストロースターを作り始めた。
初開催となる今回のワークショップは、多くの応募があったため、午前の部に加えて急きょ、午後の部も設けた。各回とも参加者は、1人当たり3つのストロースターを1時間ほどかけて完成させた。
最初の2つは手本に従って作り、最後の1つには好みのアレンジを加えられるようにした。参加者は指先を使った細かい作業に苦戦しながら、思い思いにストロースターを仕上げた。
ワークショップを担当した中和田菜々美さんは「将来は飲み物用のストローも商品化したいが、まだまだ試行錯誤中。手始めにこのストロースターで、金色に輝く麦わらの美しさに触れてほしかった」と話す。
12月14日にも開催する。参加費は1,200円(材料費込み)。