南九州のショップを会場にクリエーターが作品を発表するデザインとクラフトのイベント「ash Design & Craft Fair」に今年、屋久島のショップが会場として初めて参加した。
イラストレーターの竹添星児さんと「SOLMU 8」の西陽子さん
「ash Design & Craft Fair」は、2008(平成20)年から毎年開催されているイベント。昨年11月18日にオープンした木工と生活雑貨の店「SOLMU 8 (ソルム ハチ)」(屋久島町平内)が1周年記念も兼ねて、屋久島初の会場となった。事務局からコーディネートされた作家は、離島での展示機会を希望していたイラストレーターの竹添星児さんで、熊毛地域(種子島・屋久島・口永良部島)の島暮らしPRポスターや種子島・屋久島の地魚フェアのビジュアルを担当するなど屋久島にもゆかりが深い。
普段、木工品を中心に並べてある同店は、竹添さんのポスターや原画、グッズでカラフルに彩られ、多くの来場者を楽しませている。イベントのオープニングに当たる11月19日と20日には、竹添さん本人が在廊。その場で似顔絵を描いたり、創作の背景について質問に答えたり、来場者との交流を楽しんだ。
現在は鹿児島県さつま町を拠点にしているが、自身も5年間、徳之島に住んだことがある竹添さんは、「作品を楽しむのはもちろん、都市部に住まなくてもできるイラストレーターという仕事に興味を持って、身近に感じてもらいたい」と話す。
屋久島在住の作家も島外の会場に参加。木工作家の「SOLMU PUUT(ソルム プート)」は「すすむ屋茶店」(鹿児島市)で、「竹工房 竹卓(チクタク)」は「ライススタイルショップハラダ」(鹿児島県薩摩川内市)で、出版社「サウンターマガジン」は「LUCK APARTMENT COFFEE」(鹿児島市)で、それぞれ作品を展示している。
会期は12月4日まで。入場無料。
「SOLMU 8」の営業時間は11時~17時。会期中の店休日は11月22日、29日、12月1日。