屋久島産の木材を使ったキッズハウスと木育キットが現在、屋久島町役場本庁舎フォーラム棟(屋久島町小瀬田)に展示されている。
キッズハウスの中には、子ども用のミニチュア家具も備わっている
小さな椅子とテーブルが備えられた切妻屋根のキッズハウスは高さ180センチメートル、3平方メートルほどの大きさ。子どもたちが入って遊べる。ハウスと家具は、木の工房「SOLMU PUUT(ソルム プート)」(平内)が製作。屋久島産のさまざまな樹種を集めた木育キットは、「ウッドショップ木心里(きこり)」(安房)が手掛けた。
寄贈したのは、屋久島の森林組合や地杉加工センター、木工所、飲食店や宿泊施設によって結成された「木繋(きづな)プロジェクト」(安房、TEL 080-4430-1984)。森と人が共に豊かになる屋久島を目指し、昨年結成された組織で、「木の利用を広めるため、木に触れる機会を増やし、その良さを広く町民に体験してもらいたい」と、農林中央金庫の「国産材利用推進事業」と連携し、寄贈した。
プロジェクトマネジャーの時寛之さんは、「来年度、木に関わるプログラムや木でつながるモニターツアーも実施する予定。屋久杉だけでない屋久島の魅力を発信していくほか、森林についての勉強会などを開催し、開催による収益の一部を植林などの活動につなげ、自然、人、地域が豊かになる仕組みを作っていきたい」と話す。
キッズハウスは、早ければ3月下旬に福祉支援課の前のキッズコーナーに移動させ、木育キットもそこに設置する。木育キットは産業振興課に申請があった団体に貸し出す予定。