屋久島町一湊の幹線道路沿いにある花畑「屋久島えがおん野」で現在、ヒマワリの花が一斉に開花し、道行く人を楽しませている。
一湊集落の外れにある「大浦」バス停近くに作られた花畑は、およそ3000平方メートル。4月にまいた3万6000粒の種が開花し、見頃を迎えている。
花畑を作り上げたのは、1959(昭和34)年度生まれの同級生を中心とした15人ほどの「屋久島はまゆう会」メンバー。「みんなが笑顔になるように」との願いを込めた。地主から無償で借り受けた土地は、雑草や低木が生い茂るやぶ。パワーショベルや耕運機、集落の人々の力を借りて開墾し、4月25日、種まきにこぎつけた。畑の中には通路が設けられており、畑の中に入って、花に埋もれるような写真を撮影することもできる。
花が咲き始めた6月末からSNSや口コミでうわさが広がり、現在は島の南部からも住民が撮影に訪れる人気のスポットとなっている。
「定年退職を機に、何か地域に貢献できないか、昨年あたりから同級生と話してきた」と話すはまゆう会代表の寺田太久己さん。ひまわりの花期が終わるのを待ち来年用の種を取り、今度はコスモスを植えて季節ごとの花畑を作ろうという計画を仲間たちと練っている。
ヒマワリの見頃は7月中旬頃まで。