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屋久島のゲストハウスがワーケーション推進 長年の構想ようやく実現へ

さまざまなデザインの椅子があり、好きな椅子を選べる

さまざまなデザインの椅子があり、好きな椅子を選べる

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 屋久島のゲストハウス「屋久島サウスビレッジ」(屋久島町平内、TEL 0997-47-3751)が5月29日、LivingAnywhere Commons(リビングエニウェアコモンズ)と提携を結んだ。

緑に囲まれたウッドデッキでリフレッシュしながら仕事ができる

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 LivingAnywhere Commonsは好きな場所でやりたいことをしながら暮らすライフスタイルの実践を目的としたコミュニティ。会員になることで、日本各地の拠点を利用できる。屋久島サウスビレッジの阪根充さんは2021年1月、同サービスの提携先を視察したのをきっかけに今回の提携を決めた。5月19日に関係者が来島し、提携記念のトークセッションを行った。

 阪根さんは「ワーケーションという言葉を使い始めたのは2020年からだが、構想はもっと前からあった。2015(平成27)年に当館を開業する以前、約10年間運営していた宮之浦にあるゲストハウス・屋久島ユースホステルで得た経験で比較すると、観光客の出入りが多い宮之浦に対して平内は人の気配がなく、人気の観光地・縄文杉の登山口への接続バスも通らず、経営環境は厳しいと感じた」と振り返る。

 「世の中のリモートワーク化が少しずつ進み、海外ではノマドワーカーも増えていた。いずれ日本にもそういう流れが来ると思ったが、屋久島には光回線がなかった。2020年に光回線が敷設されることが決まり、リモートワーク向けのプランの本格的な打ち出しに踏み切った」という。

 ロビーを整備してコワーキングスペースにし、物置だったロビーの2階にスタンディングカウンターやハンモックチェアを設置して遊び心のあるワークスペースを作った。一人だけで集中できるテレカンルームも新設。屋外でも作業できるように、アウトドアチェアやござなども貸し出す。スクリーン、プロジェクター、ホワイトボードのレンタルも始めた。

 「ワーケーションの利用者は増えていると感じる。屋久島に来て自分の仕事をするだけでなく、来島者が地元と関係性を築き、新しい事業やプロジェクトなどが生まれると、屋久島がより発展していくのでは。今回の提携を機に、地元との関係性を築くことに改めて力を入れていきたい」とも。

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