屋久島町の春牧集落で10月30日、「春牧とび魚祭り」が開かれた。主催は春牧区とび魚祭り実行委員会。
2014年の地区発足65周年記念をきっかけに毎年行っている同イベントは今年で3回目。
春牧は近代トビウオ漁発祥の地といわれ、トビウオに関連する漁業従事者が多いことから「とび魚祭り」と名付けた。
当日は、先着500人にトビウオの炭火焼きを振る舞い、わずか20分で整理券の配布が終了した。ステージでは、地元の園児や老人会、サークルなどが歌やダンスを披露。宮之浦のバンド「ビッグストーン」も登場し、同祭りのテーマソング「飛べ飛魚(とびうお)」などを歌い会場を盛り上げた。
このほか、会場内ではトビウオに関するクイズ大会やさばき方の実演会、「屋久島縄文クラブ」による縄文火起こし体験、縄文土器作り体験なども行い、子どもからお年寄りまでたくさんの人でにぎわった。
区長の外薗正流さんは「今年から運営に協力してくれるボランティアを募集したところ、若い人がたくさん集まってくれた。これからも、行事を通じて集落に関心を持ってもらい、若い人の新しい感覚を柔軟に取り入れてよりよい祭りにしていきたい」と意欲を見せる。