屋久島産の地杉を中心に、さまざまな樹種や形の木材を販売する「キノミセ」が屋久島町安房にオープンして1カ月がたった。
有水(ありみず)製材所(屋久島町安房、TEL 0997-46-3528)が、一般の利用客向けのDIYショップとして製材所から2キロほど離れた町なかに開店。カンナがけした地杉の板材を中心に、モミ、ツガ、クスノキなど希少価値の高い屋久島産の一枚板も広く取りそろえている。
創業者の孫に当たる有水製材所の有水佑太さんが、「卸売りに適さない規格外の木材を有効活用してもらうために」と出店計画を立ち上げた。建築業社が多く出入りする製材所に直接足を運ぶのはおっくうという個人客でも、気軽に買い物できるよう一枚一枚の木材に価格を明記。店舗は、安房港からも程近く、地元客はもちろん観光客も立ち寄りやすい立地となる。
板だけでなく、安房漁港でも使われている地杉の「トロ箱」(300円)や、さまざまな樹種の枝の輪切り(150円~)など、気軽に買い求めやすい商品もそろえた。
有水さんは「小屋や家具など、作りたいものに合わせた木材の提案もしている。お客さんのニーズを取り入れながら、店も徐々に変化していければ」と今後の展望を語る。
日曜のみ営業。営業時間は9時~17時。