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口永良部島で光回線敷設計画 光回線網完備の屋久島と海底ケーブルで結ぶ

屋久島の西方約12キロに位置する口永良部島

屋久島の西方約12キロに位置する口永良部島

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 口永良部島で現在、ブロードバンドを提供する計画が屋久島の光回線敷設2期工事と並行して進んでいる。

海底ケーブルの陸揚げ位置を示す永田海岸近くの標識

 屋久島では昨年度、島内の7つの電話交換局のうち、屋久島(宮之浦)、小瀬田、安房、尾之間の4つの交換局のサービスエリアで光回線を敷設する工事が完了し、今年6月から高速通信サービスが始まった。現在、残る永田、一湊、栗生各局のサービスエリアで敷設工事が進められており、来年4月以降でのサービス開始を目指している。これで島内の光回線網が完備することになる。

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 屋久島の西方約12キロに位置する口永良部島は、屋久島町のもう一つの有人島。2015(平成27)年の噴火で全島避難した後、現在100人余りが暮らしている。役場の担当者によると、口永良部島では現在、固定電話等のアナログ回線は屋久島と無線で接続しているが、伝送容量が小さく、ADSLは提供されていない。携帯キャリアなどのデータ通信は人工衛星を介して利用できるが、天候の影響を受けやすい。

 この状況を打開するために、口永良部島に光回線を敷設する計画が進んでいる。光回線の一般家庭での需要は少ないものの、今後の教育や医療、防災などにおいてブロードバンドは欠かせない。

 計画では屋久島と口永良部島とを海底ケーブルで結び、屋久島の光回線網と接続する。屋久島側は口永良部島から最も近い永田地区で、口永良部島側は砂浜のある島の中央部北側の海岸で陸揚げする。

 予算の8割以上を国などの補助金で賄う予定で、残りを町と通信事業者が負担する。工事は本年度から始まるが、まず屋久島の光通信網を永田まで延ばす必要があり、海底ケーブル敷設船のスケジュールにも左右されるので、具体的なサービス開始時期は未定。

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