8月23日の11時ごろ、屋久島北部の一湊元浦海岸の波打ち際に、マッコウクジラが漂着しているのが発見された。
夏休み中ということもあり、島の南部からも大勢の島民が集まった
クジラの体長は11メートルほど。傷もなく、腐臭もないことから、死後間もないと見られている。
海に囲まれた屋久島でもクジラを間近にすることは珍しく、ニュースを聞き付けた島民が次々と見物に訪れ、一帯はにぎわいを見せた。満潮前後にクジラを狙ったイタチザメが波打ち際に数頭集まってきたことから、鹿児島県と屋久島町が協議の上、危険と判断して翌24日の午前中、海岸への降り口に立ち入り禁止のロープを張った。
元浦海岸は、ダイビングやシュノーケリング、サーフィンに人気のスポットだが、県と町ではしばらく周辺を遊泳禁止とする。埋設のために重機が出入りするので、付近の広場も立ち入り禁止とした。
屋久島町役場生活環境課の有馬照幸さんは「早ければ8月中に埋設し、安全確認の上で禁止を解く。クジラの骨を展示するか否かについては未定」と話す。