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屋久島高校演劇部が「2070年 鹿児島セントラル高校」上演 AI統御の近未来社会描く

眼鏡型の端末を掛けたセントラル高校の生徒たち(後列中ほどに白衣姿の上田さん)

眼鏡型の端末を掛けたセントラル高校の生徒たち(後列中ほどに白衣姿の上田さん)

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 屋久島高校演劇部が7月4日、近未来社会を舞台にした「2070年 鹿児島セントラル高校」を屋久島離島開発総合センター(屋久島町宮之浦)で上演した。

仮想空間の人物たちが4人に呼び掛ける

 舞台は50年後の鹿児島。眼鏡型の端末を掛けてAI(人工知能)の勧めるままに生活するセントラル高校の生徒たち4人が、仮想技術を駆使して過去の世界を疑似体験する特別授業を受けるよう命じられる。担当の山下先生は、彼らが「特殊だから」とだけ説明する。

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 江戸時代にタイムスリップしたテッタは、薩摩藩家老の平田靱負(ゆきえ)に成り代わり、幕府との交戦を避けるためにと木曽三川の難工事を請け負う決断をし、自ら責任者を買って出た。昭和末期の女子高生に成り代わったミハナは、AIではなく自分の言葉で告白する男子生徒に心を痛める。鹿児島大空襲に遭遇したシュウは、身の危険を顧みず、焼け跡から赤ん坊を助け出す。

 最後に2020年を訪れたアテナら4人は、生徒たちが自分の意見を自由にネットに書き込んでいることに驚く。クラスでは、文化祭にAIテーマの演劇を出すことが決まり、副委員長に成り代わったアテナが台本を担当することに。演劇を見たことすらないアテナだったが、創作意欲が湧き上がるのを感じる。さまざまな経験をした4人の生徒は、最後に山下先生から特別授業の本当の目的を明かされ、人の心の尊さに気付くというストーリー。

 この作品は、演劇部顧問の上田美和さんによる2時間の大作で、県高等学校演劇連盟の発足70周年を記念して、2018(平成30)年8月に鹿児島市内で上演された。その時は県内26校の演劇部員100人以上が出演したが、今回は屋久島高校の13人の出演部員が、1人10役ほどを掛け持ちして実現した。どうしても人数が足りない場面では、上田さん自身も舞台に上がった。

 新型コロナの影響で、屋久島高校では4月中旬から新学期が始まり、新入部員にとってはこれが最初の舞台。3年生にとっては最後の舞台になる。山下先生を演じた部長の栢下夏稲(かやしたかいな)さんは上演後のあいさつで、新型コロナで困難な時期に駆け付けた観客に感謝し、「部員たちはこの後地区大会や県大会を目指して頑張るので応援してほしい」と締めくくった。

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