屋久島の「遊漁船さかなのもり」(屋久島町安房)と南西旅行開発が5月31日、「屋久島の森と海のつながりを感じるオンラインツアー」を開催した。
「遊漁船さかなのもり」は今年の春から夏に開業予定だったが、新型コロナウイルス感染症により開業時期を見合わせていた。親交のあった旅行会社・南西旅行開発の提案がきっかけとなり、初のオンラインツアー開催へと踏み切った。料金は3,000円で、ツアー当日までに屋久島の海産物を使った食べ物や調味料が入ったセットを届けた。
主催の中島遼さんと漁師の岡山龍之介さんの家族、合わせて5人がツアーガイドとなり、参加者7人を案内した。動画や写真を駆使し、山と海をつなぐ場所の一例で「安房川」について説明し、遊漁船に乗り海で釣りをする体験を再現した。実際の釣り道具を見せながらのレクチャーやライフジャケットを着用しながらの安全講習など、臨場感のある演出に工夫を凝らした。
釣りの場面では、参加型で楽しめるようビンゴゲームを取り入れた。参加者は魚や海の生き物の名前が書かれたリストの中から、ツアー中にどれが出現するか想像してシートに記入する。釣れた魚の名前に丸をし、1列並ぶとビンゴとなる。この日はクロモンガラ、ニジハタ、オジサン、バラハタなどが釣れ、それぞれの特徴やおいしい食べ方などを紹介した。
参加者は「オンラインイベントに参加したのは初めてだったが、楽しかった。屋久島に行ってみたくなった」「魚釣りの場面がワクワクして、自分が釣り上げているところを想像した」など、ツアーの感想を共有した。