屋久島のゲストハウス「屋久島サウスビレッジ」(屋久島町平内、TEL 0997-47-3751)と福岡県の「喫茶とスナック nayuta」が5月10日、オンラインイベント「屋久島ナイト」を開催した。
以前から交流のあった「屋久島サウスビレッジ」の阪根充さんと「喫茶とスナック nayuta」の葛西敬子さんがオフラインで屋久島ナイトの開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の騒動で中止し、zoomを使ったオンライン企画に切り替えた。先月に続き2回目の開催で、日本各地から定員の7人が参加した。
福岡県から飛行機で屋久島へ向かい、宿泊先へチェックインし、翌日「屋久島アウトドアガイド島結」の笹川健一さんのガイドツアーに参加するという設定。島内への光回線の導入は感染症により遅延しており、現在はADSL回線。この日は悪天候だったこともあり、通信障害のトラブルに見まわれたが、何とか中継も交えイベントを成し遂げた。
ガイドツアーの目的地は白谷雲水峡の「太鼓岩」で、実際に4月後半~5月中旬に撮影された写真や映像を用い、季節感を演出。ヤクザルやヤクシカといった野生動物との出会いや、霧や雨などによる天候の急変なども再現した。参加者はツアー後の交流会で「ますます屋久島に行きたくなった」など感想をシェアし合った。
阪根さんは「島の観光業は不況の真っただ中だが、自然の素晴らしさはいつもと変わらない。今必要としている人に来てもらえないことが悔しいが、島の空気を少しでも届けられたらうれしい。次は本物の空気を感じに島を訪れてほしい」と話す。
5月21日に3回目の開催を予定しており、インターネットで予約を受け付ける。料金によって実際に屋久島で使える宿泊割引券や、ガイドツアー割引券が届く。