屋久島町でガイド業を営むメンバーが4月1日、ウェブメディア「Yakushima Film」を立ち上げた。
Yakushima Filmを運営するのは古賀顕司さん、笹川健一さん、高久至さん、田中俊蔵さん、松田浩和さん、皆川直信さんで、全員が屋久島在住のガイド兼写真家。それぞれの個性を生かした思い入れの強い写真や動画で、生物多様性豊かな屋久島ならではの魅力を発信する。
発起人の田中さんは「これまで多くの先輩写真家が残してくれた素晴らしい作品に刺激され、ガイドをしながら写真を撮影してきた。この10年ほどでインターネットの技術が加速し、デジタル写真の品質も飛躍的に上がった。フィルム写真は書籍として公開されているが、デジタル写真は個人のハードディスクに埋もれたものも多く、一般の人がアクセスできないことがもったいないと思った」と立ち上げの経緯を話す。
「屋久島の自然、歴史、文化などのデジタルデータを後世に引き継げる仕組みを作ること、1枚の写真が持つ力を信じ、写真を通して見る人に生きる希望を与えること、屋久島の旬を世界の人々に届けることが、私たちのミッション」とも。写真はできるだけ大きな画面で見ると、より自然のスケールを感じられるという。
「新型コロナウイルス感染症で屋久島に行きたくても行けない人たちに、屋久島の最高の景色を届けたい」と意気込む。