地域住民が屋久島の未来について考える「屋久島未来ミーティング」が2月11日、安房公民館(屋久島町安房、TEL 0997-46-2513)で開かれた。
2016(平成28)年の「屋久島環境未来ミーティング」を前身とし、今年で開催4回目となる。今回は鹿児島県、屋久島町、NPO法人「HUB&LABO Yakushima」が主催する人材育成事業「まちづくりLABO」の成果報告を兼ね、これまで講師を務めたNPO法人「頴娃(えい)おこそ会」の加藤潤さん、「くすの木自然館」の浜本麦さんらも招かれた。参加者は高校生から70代まで、過去最高の約90人となった。
プログラムは「学ぶ・知る・考える」の3部構成で、1部では鹿児島県環境林務部環境林務課地球温暖化対策室の松野下エリさんが「CO2フリーの島づくり」について、内閣府地方創生推進事務局の井上貴至さんが「持続可能な地域づくり」について講義した。
「まちづくりLABO」の参加者18人は、プレゼンターとして活動内容を発表。村松佳子さんは、観光客に雨の日の屋久島を楽しんでもらうためのボードゲームの開発について、「ワンズレンタカー」の米田貴志さんはレンタカーを全てEV(電気自動車)に切り替え、エコドライブを推進していることを発表した。初の試みで、鹿児島市内のサテライト会場からWEB登壇したプレゼンターもいた。
来場者はプレゼンを聞いた後、興味のあるテーマに分かれて意見交換を行う分科会に参加。観光、教育、防災などそれぞれのテーマで活発に意見交換を行った。主催者の1人の福元豪士さんは「屋久島の最大の魅力は人。この場を通して人と人がつながり、新たな屋久島の魅力を共創する未来へ進んだ一日だったと思う」と話す。