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ヤクシカをさばいて食べるイベント 「命を頂く大切さ、子どもたちに伝えたい」

丁寧に素早くヤクシカをさばく尻無浜さん

丁寧に素早くヤクシカをさばく尻無浜さん

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 屋久島環境文化研修センター(屋久島町安房、TEL 0997-46-2900)が1月26日、自然・文化体験セミナー「ヤクシカをさばいてたべよう!」を開催した。

肉の部位について説明する様子

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 同施設の福元豪士さんが「命を頂く大切さを子どもたちに伝えたい」と企画。0~10歳の子ども8人と親7人、合わせて15人が参加した。ヤクシカ肉の製造や販売を行う「屋久鹿ジビエ王国」のセンター長・尻無浜(しりなしはま)学さんがヤクシカの解体を実演、レクチャーした。

 この日さばいたのは永田集落で捕れた14キロ弱のヤクシカ。参加者たちが真剣なまなざしで見つめる中、尻無浜さんは手順を説明し、専用の刃物で手際よくさばいた。皮はなめし皮にするために傷付けないよう慎重に剥ぐ、内臓の一部は犬の餌として保護施設へ寄付するなど、できるだけシカを無駄なく活用していることを伝えた。

 試食会では屋久鹿ジビエ王国の職員が「子どもが食べるので、なるべくジビエ特有の臭みが出ないよう工夫し、硬いウデ肉を丸一日煮込んでやわらかくした」というカレーと、「シンタマ」と「外モモ」の2つの部位の焼き肉を振る舞った。解体見学では怖がっていた様子の子どもたちも、食事中は笑顔でシカ肉を頬張った。

 一湊集落から参加した青山湊士朗君は「シカがさばかれるのを見たときは気持ち悪いと思ったが、シカに対してとても失礼なことだと思った。命を頂く大切さを改めて知った」と感想を話した。

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