屋久島最西端の栗生集落の外れに12月20日、バリアフリーの「CAFE LA PONTO(かふぇらぽんと)」がオープンした。
場所は、約20キロにわたる西部林道の南の外れ、島を周回する県道に面した高台で、すぐ近くにキャンプ場「青少年旅行村」の入り口がある。店の南側のテラス席からは栗生の海、天気が良ければさらにトカラ列島の一部が見え、東側の窓からは七五岳を臨む。オーナーが「そこにいるだけで気持ちの良い」場所を探し求め、たどり着いたという。
メニューは、ホットもアイスもオーダーを受けてから豆をひくコーヒーと、屋久島産アールグレーなどの紅茶がメイン。「コーヒー・紅茶を飲んでゆっくりできる場所を提供したい」とオーナー。
店名の「PONTO」はエスペラント語で「橋」の意味。互いに見知らぬ人たちが行き来してすれ違う小さな空間をイメージしている。近隣の人たちやこれから西部林道に入る人、西部林道を抜けてきた人たちがいつでも利用できるように、休業日はできるだけ少なく、営業時間はできるだけ長くしたいという。
障がい者でも安心して立ち寄れるように、店はバリアフリー設計になっている。車いすの人のために玄関横にスロープを設けてテラスから出入りできるようにし、車いすでも利用できる多機能トイレを設けた。オストメイト(がんや事故が原因で人工肛門・人工ぼうこうを造設した人)用のトイレも備えている。
営業時間は9時~18時。