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日本エアコミューターが航空教室 屋久島の子どもたちに大空の夢を

航空教室の後、講師たちと和やかに記念撮影

航空教室の後、講師たちと和やかに記念撮影

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 日本エアコミューター(JAC)が12月21日、シーサイドホテル屋久島(屋久島町宮之浦)でパイロットらによる航空教室を開催した。

ヘッドセットを着け管制との交信を演じる

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 JACは鹿児島空港に拠点を置くJALグループの航空会社。屋久島をはじめ鹿児島県内の離島を中心に伊丹、出雲、隠岐、松山、沖縄へ乗り入れており、地域貢献の一環として年に数回、地域の子どもの未来を育んでいくための航空教室を開いている。今回は、地域連携担当者、パイロット、2人の客室乗務員(CA)が講師を担当した。対象は高校生以下の子どもとその保護者で、参加した子どもは小学生が中心。約40人の親子が参加した。

 最初子どもたちは緊張を隠せず、司会者から「そんなに固くならないでリラックスして」と促されて「ホーッ」と大きく息を吐いた。その後次第に元気を取り戻し、航空教室終了後は講師たちに駆け寄って質問したり機材を手に取ったり記念撮影したりと、和やかな雰囲気になっていた。

 教室は3部構成で、地域連携担当者からは航空機の基本知識や整備、パイロットからは操縦や装備、CAからはCAの仕事について、それぞれクイズや実際の装備を使って説明があった。「飛行機には方向指示器が付いている、◯か×か」「機長の操縦席は右か左か」「救命胴衣に付いているのは笛、ライト、鏡のうちどれ?」などのクイズに子どもたちが真剣に挑戦した。

 講師の竹山翔太(しょうた)さんは奄美出身の若手パイロット。JACでの引退が決まった小型のプロペラ機「サーブ340B」のパイロットで、前日に最終飛行で副操縦士を務めたばかり。竹山さんは「屋久島空港は山が迫り海岸に近く高度もあるため、複雑な風が吹き細心の注意を払う。視界不良のために着陸を断念して鹿児島空港に引き返したこともあるが、上空から眺める屋久島の山々は素晴らしい」と話す。サーブ機引退後は、次の機種を操縦するために半年間の移行訓練を受けるという。

(クイズの答え:×、左、ライト)

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