屋久島在住の水中写真家、高久至さんが11月20日、木の工房「SOLMU PUUT(ソルムプート)」(屋久島町平内)とコラボレーションした額付きオリジナルプリントを発売した。
「SOLMU PUUT」製の異なる木材を使った角の仕上げがポイント
A4サイズ10枚、A3ノビサイズ6枚、受け付けは12月13日までという数量、期間限定の試み。写真は5種類で、屋久島のコブシメ、アオウミガメ、ロウソクギンポ、ハワイのハシナガイルカ、オーストラリアのオーストラリアアシカから選ぶことができる。
「SOLMU PUUT」が手掛けた額の木材は、ホワイトオーク、ブラックチェリー、ウォールナット、ハードメープルという色合いの異なる4種類。写真と木材の組み合わせは、高久さんが決める。
「南の島」とはいえ、気温10度を切ることも珍しくない屋久島。ダイビング需要が落ち込む12月に合わせ、ホリデーギフトを見込んで企画した。額のオーダーは初めての試み。何度も打ち合わせを重ねて、互いに満足のいく額が完成したという。
プリントの発送完了後、高久さんは南オーストラリアへ旅立つ予定。1カ月半ほど、オーストラリアの海で撮影に臨むことになる。「屋久島の海の魅力は、温帯と亜熱帯の魚が入り交じる圧倒的な魚種の多さ。近年、外国から屋久島を訪れるダイバーも増えているが、他の地域の海を見ることで、屋久島の魅力を再認識できる」と高久さん。
価格はA4サイズ=3万7,800円、A3ノビ=5万4,600円(ともに期間限定の割引価格)。作品にはサインとシリアルナンバーが入り、売り上げの一部はWWF(世界自然保護基金)に寄付される。来年のテーマは、海洋環境や海洋資源。