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自然の中で野外音楽祭「やくしま森祭り」 晴天の下、キャンドルと光の切り絵に包まれる

次々と変化する光の切り絵を背景に演奏が進む

次々と変化する光の切り絵を背景に演奏が進む

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 屋久島総合自然公園(屋久島町宮之浦)野外ステージで10月5日、野外音楽祭「やくしま森祭り」が開催された。

陽が沈み次第に暗くなる会場

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 2006(平成18)年に始まった同イベントは今年で14回目。今回は発起人の池田綾子さんをはじめ、シンガー・ソングライターのよしむらさおりさん、Norishigeさん、歌手の小柳ゆきさん、ラッパーのGAKU-MCさん、ピアニストの塩谷哲さん、パーカッショニストの大儀見元さんが出演したほか、「光の切り絵作家」の酒井敦美さんがステージに幻想的な光を演出した。

 池田さんは当初、雨の多い屋久島で野外音楽祭は無謀だと忠告されたという。実際これまでに雨天のため会場を屋内に移したことがあるため、今回はイベント当日、リハーサル終了後に出演者全員で神事を行い、晴天を祈願した。

 ステージ前の芝生には、小学生ボランティアたちがたくさんのキャンドルを設置した。開演直後に月が昇り、気温も下がらず絶好の気象条件の下、観客は敷物を芝生に敷き、キャンドルとステージの照明だけの幻想的な雰囲気の中で演奏を楽しんだ。

 池田さんは昨年まで実行委員長を務めていたが、今年から島在住の緒方健太さんと交代した。池田さんは「屋久島に音楽を届けたいという気持ちで始めたが、回を重ねるごとに島の人たちが自分たちで盛り上げていきたいという気持ちが伝わってきた。バトンタッチして島の人たちの手で本物の祭りに育ててほしい」と話す。緒方さんは「島の輪を広げながら、外からの力も借りて盛り上げたい。屋久島の素晴らしさを再確認してもらえれば」と話す。

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