屋久島町安房に「屋久島ラーメン NABURA（ナブラ）」（屋久島町安房、TEL 090-9046-9854）がオープンして3カ月がたった。

店舗外観

　店主の矢根さんと辻内さんは、同じ職場で働いていた元高校教師。仕事で屋久島を訪れ、「地元の方の温かさに触れ、教師とは別の形で島の人に喜んでもらえることがしたい」と開業を決めた。飲食店の経営を学ぶため学校に通い、6月29日オープンにこぎ着けた。

　店名は、釣り用語の「ナブラがわく」という言葉に由来。ナブラとは「小魚の群れが大型の魚から逃げようと、海面を局所的に波立てる様子」を意味する。ナブラのように人がたくさん集まる店になればと願いを込めた。

　「一押しメニュー」は自家製のラー油を使ったうま辛味の油そば「NABURAそば（締め飯付き）」（800円）。「自分の知る限り、屋久島で油そばを提供している店がなかった。観光客に向け屋久島らしさを伝えるだけでなく、よその文化も取り入れ、屋久島の方に紹介したかった」と開発のきっかけを話す矢根さん。そのほか、屋久島の永田集落で作られた塩を使った塩ダレ、トビウオのだしを使ったしょうゆダレから選べる「ラーメン」（750円）、永田の塩で食べる「揚げぎょうざ」（350円）など。

　「『週1で食べないと落ち着かない』『月曜はNABURAの日にしよう』と思っていただける店にしたい。仕事で頑張っている方々の生活の一部になることが目標」と矢根さん。夜はスポーツ観戦ができる居酒屋としても営業しており、「スポーツをきっかけに知らない人同士が仲良くなれる場所になれば」と辻内さん。

　営業時間は昼＝11時30分～14時、夜＝18時30分～21時30分（ラストオーダー）。日曜定休。