屋久島にグランピング施設「SOLMU MATKA(ソルムマトカ)」(屋久島町平内、TEL 080-7140-0345)がオープンして1カ月たった。オーナーは、島で昨年から木の工房「SOLMU PUUT(ソルムプート)」を営む西優樹さん。
棚に並ぶ器類は、その場で購入することも可能。屋久島の地杉や広葉樹も積極的に使う
グランピングとは、グラマラス(魅惑的な)とキャンピングを組み合わせた造語。あらかじめ設営された家具付きテントなどに宿泊し、自然を近くに感じながらも、キャンプ支度などをせずに楽しめる。
屋久島の特徴でもある巨大な花こう岩の上に敷かれたウッドデッキには、デンマークのブランド「ノルディスク」の16人用テントを設置。広々としたテント内に、シングルベッド2台、コーヒーテーブルや2人掛けソファ、ミニ冷蔵庫を備え、ホテルのような雰囲気にしつらえた。
壁一面を占める六角形の枠を積み上げた棚には、トレーやボウルなどの木工品が並ぶ。テント内の全ての家具や日用品はその場で購入、またはセミオーダー可能。家具などを実際に使った上で購入を検討でき、「泊まれるショールーム」にもなる。
「SOLMU」とはフィンランド語で「結び目」、「MATKA」は「旅」、「PUUT」は「木」をそれぞれ意味する。施設では、島で作られた木工品と旅人をつなぐこともテーマの一つに据える。
西さんは「ゴールデンウイークはすでに予約で埋まっているが、夏休みはまだまだ受付中。今は素泊まりのみ対応しているが、広いデッキでバーベキューできるコースも検討している」と今後の展望を話す。
宿泊費は1泊1人9,800円。