中国家庭料理店「気まぐれ厨房(ちゅうぼう)ギンガマン」(屋久島町平内、TEL 080-5315-3078)がオープンして2カ月がたつ。
慣れた手つきで素早く生地からギョーザに仕上げる。具材はトビウオとセロリの葉
店長の井口博史さんは地元大阪で中華料理店に勤務した後、中国に3年間住み、帰国後に出張料理人に転身。条件の合う依頼があればどこでも出張して料理を振る舞うという。来島理由も出張料理人として依頼を受けたためで、今年2月に初めて島を訪れ、1週間後に同店を開いた。
井口さんが提供するのは中国で親しんだ家庭料理。「日本で中華料理といえばラーメンやチャーハンなどのイメージが強いが、現地で食べた料理は全く異なるものだった」と振り返る。メニューは「ピータン」(300円)や「豆腐皮」(500円)、唐辛子の辛味とごま油の香りが効いた「中華風刺身」(時価)、「スルメイカのクミン炒め」(600円)など、お酒と相性の良いラインアップ。
人気メニューはオーダーを受けてから目の前で皮を手打ちする「水餃子(ギョーザ)」(500円)。具材はトビウオや、鹿肉、いり卵などに旬の野菜を組み合わせる。ドリンクはビールや焼酎のほか、紹興酒(600円)もそろえる。「ミネラルウォーター(200円)は有料。日本の飲食店はほとんど水が無料だが、水も大事な資源。それにお酒を飲みながら料理とカウンター越しの会話を楽しんでもらいたい。人生相談も大歓迎」と井口さん。
店主で平内区長の渡辺浩さんは、倉庫として使っていた建物を改装し、飲食店の営業許可を取得。「今後は地域の人が楽しめるイベント会場としても活用していきたい」と意気込み、「月に1回、月例会を開催予定で、初回は4月29日の水餃子作り体験(3,000円)。多くの人に参加してほしい」と呼び掛ける。
営業時間は17時~22時。駐車場は店舗向かい側にある渡辺商店を利用可能。10人以上で島内出張可能(1人5,000円~)。