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「屋久島紅焼きあご」発売 島で水揚げされたトビウオで

水から煮出すと澄んだダシがとれる「屋久島紅焼きあご」

水から煮出すと澄んだダシがとれる「屋久島紅焼きあご」

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 「丸喜商店」(屋久島町安房、TEL 0997-46-3567)が2月、「屋久島紅(べに)焼きあご」の販売を開始した。
 焼きあごの原料となるトビウオの種類はさまざま。日本近海では30種類ほどが確認されている。屋久島で水揚げされるのは、その中の「ハマトビウオ」や「アヤトビウオ」といった中型以上の種類。これまで、すり身や干物といった加工品の原料、刺し身や唐揚げの食材として親しまれてきた。

赤みを帯びたヒレが「ツマリトビウオ」の雄の特徴

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 今回の「焼きあご」に使われているのは、屋久島で一般的に食べられてこなかった「ツマリトビウオ」という手のひらサイズの小型のトビウオ。本場長崎などで「焼きあご」に加工されるトビウオの幼魚に対し、屋久島で製品化されたものは成魚を使っているため、環境への負荷も少ない。一般的な「焼きあご」と異なり、内臓を取り除いてから、種子島産の良質な木炭で焼き上げるため、すっきりと澄んだ味わいが特徴という。

 同店は地元漁船「はや丸」の協力の下、「焼きあご」に適したトビウオ探しから製品化まで2年がかりで取り組んだ。これまでにない取り組みということで、漁網の網目選びから手入れまで試行錯誤を重ねた。

 「ツマリトビウオ」の雄のヒレが赤みを浴びているため、「屋久島紅焼きあご」と命名。昨年、ひと足先に発売された「味付き焼きあご」とともに、島内の土産物店で販売するほか、業務用の卸売りにも取り組んでいる。

 1パック5尾600円。

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