屋久島町で1月14日、「第3回 屋久島一周ウルトラecoマラニック」が開催された。
海岸沿い約100キロの幹線道路を1周する、屋久島ならではの地形を生かした同大会。主催は「NPO法人屋久島スポーツプロジェクト」。昨年まで大会を主催していた「屋久島ウルトラマラソン実行委員会」が本年度、法人格を取得し、名前を新たに今大会を取り仕切った。
「マラニック」は「マラソン」と「ピクニック」を合わせた造語で、順位やタイムを気にせず、自分のペースで決められたコースを走るスポーツ。
この日は、打ち上げ花火を合図に健康の森公園(屋久島町安房)を5時にスタート。左手に時折現れる海を望みながら、西回りに島を1周した。今大会は出走者144人のうち117人が制限時間の16時間内にゴールした。
参加ランナーたちは13カ所のエードステーションで島特産のフルーツに舌鼓を打ったり、風景写真を撮影したり、たまたま一緒になった参加者と談笑しながらゴールを目指していた。ビニール袋を手に、ゴミを拾いながら走るランナーの姿も見られた。
仮装ランナーが多いのもマラニックの特徴で、今大会もゲームキャラクターの衣装や着ぐるみ、かぶり物をしたランナーたちが、沿道の人々の目を楽しませた。
種子島から参加した山下千絵さんは「74キロでリタイアしてしまったが、フルマラソン以上の距離に初めて挑戦した。新しい扉を開けたような感じ」と笑顔を見せていた。