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屋久島で里の歴史や暮らしを学ぶツアー 地元の語り部が魅力伝える

集落の伝統行事について語る武浩さん(右)

集落の伝統行事について語る武浩さん(右)

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 屋久島町吉田で8月2日、「屋久島 里めぐり」のモニターツアーが行われた。

平家の落人伝承の残る日高神社

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 同ツアーは、各集落独自の歴史や文化、人々の暮らしなどに触れてもらおうと屋久島里めぐり推進協議会が企画・運営。地元の有志が語り部となり、集落の名所を巡る。口永良部島を含む26ある集落のうち、吉田・一湊(いっそう)・宮之浦・永田・中間・平内・春牧の7集落で現在、実施されている。今回は同ツアーの魅力を町役場の職員に体験してもらい、PRに役立てたいと7月28日~9月6日、各集落で行われる。

 2010年に吉田集落から始まった同ツアー。近間十九二(とくじ)さん、田中秀志さん、田中武浩さんの3人が語り部を務める。「屋久島で平家の落人が最初に上陸した地」と語り継がれ、「屋久島最古の集落」といわれる吉田。近間さんは「人口180人、97世帯の集落だが、昔から続く伝統行事は一つも減らしていない。たくさんの人に知ってもらい、伝統を残していければ」と話す。「平家が発見を恐れたためか、歴史を語る文書は何も残っていない。記録はないが、平家の子孫としてこうして歴史を伝えられることが誇り」と秀志さん。

 「屋久島は海も良い、山も良い。里にも素晴らしい魅力があるので、ぜひ立ち寄ってほしい」と武浩さんは呼び掛ける。

 参加は予約制。参加費は1,500円。ツアーの詳細、申し込み方法などはホームページで確認できる。

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