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屋久島の名産品ポンカン品評会 農業誇る原集落で続く歴史

ポンカン畑から臨む島南部の名山モッチョム岳

ポンカン畑から臨む島南部の名山モッチョム岳

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 屋久島の原(はるお)公民館で12月15日、間も無く収穫時期を終える名産品「ポンカン」の品評会が行われた。

会場は原益救神社の絵が飾られた公民館

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 ポンカンは実が落ちやすく、今年は台風の影響で収穫量は平年より少なかったが、22組の農家が丹精込めて育てたポンカンを出品した。

 会場には箱詰めされたポンカンがずらり。各農家が指定の化粧箱に選りすぐりのポンカン20個を詰めた。箱には番号を振り、結果発表まで農家の名前は伏せる。審査項目は着色、玉ぞろい、糖度、スアガリ(水分量)など。外観から採点した後、全てのポンカンを半分に切り、糖度計で果汁の糖度を測定する。

 屋久島でポンカンの栽培が始まったのは1924(大正13)年。もうすぐ100年目を迎える。当時の町長、黒葛原兼成(つずるばらかねなり)さんが台湾から苗を持ち込んだのが始まり。その原木は平内集落に現存しているという。

 毎年、この時期に開催されるポンカン品評会。以前は各集落で選ばれたポンカンを集め、屋久島町が品評会を開催していた。町の品評会が無くなり、各集落の品評会も無くなっていったが、原集落は今も品評会を続けている。原の区長、日高義正さんは「原は農業が盛んな集落。ポンカンとタンカンの栽培には自信がある。今後も品評会を続けていきたい」と話す。

 品評会に使用されたポンカンは農協が買い取り、商品として出荷する。金賞受賞者は4月の総会で表彰される。

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