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屋久島横峯遺跡に竪穴式住居復元 カヤとカズラと雑木の自然素材使い

照葉樹の森の中に復元された竪穴式住居

照葉樹の森の中に復元された竪穴式住居

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 「屋久島横峯遺跡」(屋久町安房)で6月3日、竪穴式住居が落成した。

ミニチュア住居は「縄文杉発見50周年記念スタンプラリー」のスタンプ設置場所

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 横峯遺跡は西日本でも突出した数と密度の住居跡を誇る、縄文時代後期の遺跡。地元有志を中心とした「横峯縄文クラブ」が町と掛け合い、2002年の発掘調査以降、草に覆われていた場所を使い、竪穴式住居の復元にこぎ着けた。

 当時の資料を基に今年、ミニチュア住居を製作。2月から原寸大の住居作りに取り掛かった。

 住居は幅4メートル、奥行き3メートル70センチの楕円(だえん)形で、遺構が発見されなかった場所に穴を掘り、柱を立てた。中央に2本の柱を立てる特徴的な建築様式も、発掘調査に基づき再現されている。カヤやカズラなど建材は全て地元の自然素材を使った。

 同クラブ代表の市川聡さんは「住居の中から外を眺めると、照葉樹の森と空だけが見えて、人工物が一つも目に入らない。この景色を縄文人も見ていたと思うと感慨もひとしお」と話す。

 同所で今後、さまざまなイベントを企画していく予定。

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