屋久島の南、麦生のコーヒー農園が現在、収穫の季節を迎えている。

コーヒーを収穫する日高さん

　農家レストラン「食彩なからせ」（屋久島町原、TEL 0997-49-3011）を営む日高豊さんの農園では、200本を超えるコーヒーの木がいっぱいに実を付け、細い枝をしならせていた。

　同農園では一般的な赤く色づく品種以外に、黄色く色づく品種も植えている。日高さんが10年ほど前に手探りで始めたコーヒー栽培。昨年、台風のコースに当たらなかったこともあり、今までで一番の収穫だという。

　実と殻を取り除き乾燥させた生豆は、屋久島町のふるさと納税の謝礼品として毎年10セット限定で提供しており、5月の予約受付開始後、すぐに予定数に達した。

　「品種の特定もできていないが、プロの焙煎（ばいせん）人からの味の評価は高い。まだまだ採算ベースには乗らないが、屋久島でコーヒーができるということを知ってもらえれば」と話す。

　同レストランのコース料理「屋久島農家のうちごはん」（1,500円）に750円増しで、日高さんの自家栽培コーヒーを飲むことができる。

　営業時間は11時30分～14時（夜は予約営業のみ）。木曜、第3日曜定休。