![屋久杉の木目を生かした子どもみこしは、デザインもそれぞれ](https://images.keizai.biz/yakushima_keizai/headline/1493687775_photo.jpg)
毎年恒例の「宮之浦区春まつり」が4月29日、晴天の下、開催された。
かつて4月10日に行われていた益救(やく)神社(屋久島町宮之浦)の例大祭を起源とする同祭り。現在は、祝日である4月29日に行われる。
神事の後、屋久杉で作られた9基の子どもみこしと、消防団員によって担がれた本社みこし、長持ちに入ったご神体、神社に古くから伝わる甲冑(かっちゅう)を身にまとった青年が町を練り歩く。
みこしが戻ると演芸大会の幕開けだ。今年は31もの演目が用意され、屋久島高校演劇部や中央中学校吹奏楽部、日本舞踊のサークルや地区別の団体が次々とパフォーマンスを披露した。
「今でこそ集落のお祭りとなったが、以前は県知事の名代や、島の各集落の代表者が足を運ぶ島を挙げたお祭りだった。出し物は変わったが、奉納演芸の人気は今も昔も変わらない」と宮之浦区総務部長の笠井弘基さん。
益救神社は、延喜式神名帳(927年)に官社として記載された由緒ある社。歴史の波にもまれながら、今も地域の人々に愛されている。