屋久島在住で水中写真家の高久至さんが4月25日、平凡社から写真集「潜る 日本海中紀行」を出版した。
同書は2016年(平成28年)から約1年間、日本各地の海を撮り歩いた記録がまとめられている。全国35都道府県の海中写真の数は、およそ700点。同書に入れた文章の文字数は5万字を超え、仕様はA4サイズ192ページ。全国を6カ所の地域に分け、北は礼文島から南は与那国島まで、65の地域を紹介している。巻末には日本の海の課題も取り上げる。同書の帯に入る推薦文は小説家の荒俣宏さんが書いた。
高久さんは「全国どこの海も、美しく多様な光景が広がるが、海の急速な変化や資源の減少などの問題も見聞きした。屋久島や南西諸島では温暖化の影響でサンゴの白化が頻繁に発生し、南方種の出現や定着が目立つ」と話す。「本書を通して日本の海の素晴らしさと共に、海の現状や課題についても一緒に考えてもらえたらうれしい」とも。
価格は7,920円。