屋久島フリークライミング協会主催の新エリア公開イベント「YAKUSHIMA ROCK SESSION in白鯨」が12月2日、屋久島西部で開催された。
初心者に技術をレクチャーするパタゴニアクライミングアンバサダーの横山勝丘さん
新エリアのシンボルは、海辺の一枚岩の上に横たわる紡すい形の白い花こう岩。その大きさ、姿形、ロケーションから同協会の会長笠井廣毅さんによって、「白鯨」の名が付けられた。
同協会のメンバーでありパタゴニアクライミングアンバサダーの倉上慶太さん、横山勝丘さんによって、周辺の岩も含めたエリアの開拓が2022年から行われてきた。同協会では、公開イベントに合わせて、101のルート課題が掲載された「白鯨エリア課題集」を作成。課題集はイベント参加者に当日配布された。参加者は午前中、自由に岩に親しみ、午後から課題に取り組んだ。
倉上さんと横山さんは、当日もホストクライマーとして参加。初心者向けのルートでクライミングのこつを指導し、質問にも答えていた。SNSでの呼びかけに集まった参加者は28人、遠くは北海道から来島した人もいた。屋久島在住小学6年生の内室春太郎君は「最初はうまく登れたが、2つ目がなかなか登れなかった。もういいや、と諦めそうになったけど、友達も応援してくれて、頑張って最後は登ることができた」と喜びを語った。
笠井さんは「今後も屋久島クライミングの素晴らしさを島内外に発信していきたい」と話す。
「屋久島ボルダー 白鯨エリア課題集」は、クライミング用品のレンタルも行う登山用品店「山岳太郎ショップ」(屋久島町安房、TEL 0997-49-7112)で販売する。価格は500円。