第53回熊毛地区市町対抗駅伝競争大会が12月3日、屋久島で開催され、1市3町の代表選手40人がたすきをつないだ。
第4中継地点でたすきを受け取る屋久島高校生。 右端は内田さんを待つ屋久島Bの田苗さん
役場本庁舎(屋久島町小瀬田)をスタートし、宮之浦と安房で折り返して本庁舎に戻る8区間33.8キロのコース。種子島の1市2町(西之表市、中種子町、南種子町)からは1チームずつが、開催地の屋久島町からは2チーム(AとB)が、それぞれエントリーした。開催は4市町が順番に担当し、屋久島での前回開催は2019年。新型コロナウイルス感染症が拡大した間も大会は続けられた。
コースの各区間は男女別に中学生、高校生、一般の区分が設けられているが、離島の事情を考慮してか、いくつかの特例が認められている。例えば、2区間ある高校生男子区間には一般男子の出走が認められており、3区間ある女子区間には中学生以上の女性であれば年齢に関係なく出走できる。今大会では屋久島Bの第4区間(高校生男子)と第5区間(高校生女子)は昭和生まれの内田智弘さん(西之表市役所)と田苗恭代さん(屋久島森林管理署)が走った。
選手は当該市町に居住していることが基本だが、2月に行われる県下一周駅伝の出場資格を満たせば参加でき、今大会の屋久島Aには国分自衛隊に所属する川口大善さんが参加した。役場の担当者は「例年、時間の都合がつけば参加してくれる」という。
優勝は、ゴール前で中種子とのデッドヒートを制した南種子で、タイムは1時間18分49秒。2位の中種子との差はわずか8秒だった。3位は約5分遅れでゴールした西之表。ゴール近くで背後に迫る屋久島Aの川口さんを振り切って14秒差をつけた。最下位は屋久島Bの2時間5秒。
屋久島町は、11月19日に開かれた町内駅伝大会の成績などを参考にして選手を選抜した。今大会の結果をもとに、一週間後の12月10日に西之表市と屋久島町とで同時開催の「第64回南日本10km(キロメートル)ロード通信競技大会」と「第34回女子長距離走大会」の出場者が決まり、成績優秀者は2月17日~21日に鹿児島本土で開かれる「第71回県下一周市郡対抗駅伝競走大会」と1月28日の「第37回県地区対抗女子駅伝競走大会」にそれぞれ熊毛地区代表として出走する。