地域猫活動を応援するチャリティーダンスレッスンが10月15日、屋久島町総合グラウンド(屋久島町宮之浦)で開催された。
講師は、福岡県在住の看護師・古賀ゆりこさん。手術室看護師(オペ看護師)として、屋久島徳洲会病院で行われる腹腔鏡手術をサポートしてきた。今年はほぼ毎月、10日程度を屋久島で過ごす。
福岡県で17年間ストリートダンスを学び、数々のステージに出演している古賀さん。「いつか屋久島でダンスの楽しさを教えたい」と考えていたところ、屋久島出身のガイドで地域猫活動にも関わる上田恵理香さんの協力を得てレッスンの実現にこぎ着けた。
古賀さんの主要なダンスジャンルは、激しい動きから突然止まるのが特徴のロック(LOCK)、体をしならせてポーズをとるワック(WAACK)、ソウルミュージックに合わせて踊るソウル(SOUL)。レッスンでは古賀さんがそれぞれの手本を示しながら練習を行った。最後にこれらを組み合わせ音楽に合わせて全員で踊った。
参加費は1人500円で、全額が屋久島の地域猫活動に寄付される。レッスンの冒頭、ダンスのインストラクターで地域猫活動に取り組んでいる小野クリスティンさんが、飼い主のいない猫の不妊去勢手術(TNR)や譲渡会など、屋久島の地域猫活動を紹介した。
レッスン終了時には、屋久島町が本年度から実施する支援事業が小野さんから紹介された。不妊去勢手術費用の一部として雄1頭当たり5,000円、雌1頭当たり1万円を補助するもの。ふるさと納税による寄付金を原資にし、年間250万円の予算を3年間補助する。予算額に達した時点で受け付けを終了するが、役場の担当者によると、まだ余裕があるという。小野さんは「この制度を使って、屋久島の環境をより良くするよう、協力をお願いします」と締めくくった。
地域猫活動を支援する屋久島でのチャリティーイベントはこれが初めて。上田さんは「今後、参加者が増えていって、みんなで協力して屋久島全体として地域の猫を助ける活動にしたい」と抱負を語った。
今後も古賀さんはレンタルスタジオ「JISUGI」(屋久島町小瀬田)でチャリティーダンスレッスンを行う。日程はSNSで通知する。