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アウディが屋久島町と連携協定 持続可能な未来に向けた取り組みを発表

連携協定の具体的な取り組みを発表するシェーパースさん

連携協定の具体的な取り組みを発表するシェーパースさん

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 アウディジャパン(東京都品川区)と屋久島町、アウディ正規販売店を運営するファーレン九州(鹿児島市)が6月7日、脱炭素に向けての連携協定を結んだ。7月11日、発表した。

出張授業後、アウディe-tronを見学する屋久島高校の生徒

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 3者は、屋久島における持続可能な未来の実現に向けた基本合意書を6月7日に締結。アウディが世界で進めている脱炭素、再生可能エネルギーを活用した環境貢献、教育を始めとする地域貢献を屋久島でも行うという。屋久島は電力のほぼ100%を水力発電で賄っており、電気自動車(EV)を普及させることによって脱酸素の推進を狙う。

 発表は7月11日、屋久島町役場(小瀬田)で行われ、アウディジャパン社長のマティアス・シェーパースさんが、連携協定に盛り込んだ3つの具体的な取り組みを紹介した。

 電気自動車(EV)の普及では、充電器7基を寄贈。現在、島内には無料で使える高速充電設備が4カ所、公開されている普通充電設備が11カ所あるが、今回寄贈された7基を役場など4カ所に設置し、さらにEV利用の利便性を向上させる。

 アウディの電気自動車e-tron(イートロン)を活用した地域活性化では、ファーレン九州がe-tron専門のレンタカー事業を島内で開始する。e-tronを役場と島内の水力発電を担う屋久島電工(宮之浦)に1台ずつ長期貸与する。

 屋久島の子どもたちに対する学習機会の提供では、11日の発表に先立ち屋久島高校(宮之浦)で「再生可能エネルギーとEVの活用で目指す持続可能な未来について」をテーマにアウディジャパンが出張授業を行った。授業では、再生可能エネルギーの中でも水力発電が安定性や継続性に優れていると紹介。授業後は、同校のロータリーに並んだe-tron14台の見学会も行った。課外授業では、今年度内にアウディジャパン豊橋拠点(愛知県)の訪問も予定する。

 当日は、屋久島町の職員と屋久島高校の生徒も環境への取り組みについて発表。出席者によるパネルディスカッションでは、活発に意見が交わされた。

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