屋久島でお茶の無農薬栽培に取り組む八万寿茶園(屋久島町小瀬田、TEL 0997-43-5330)が5月2日、ほうじ茶を使ったノンアルコールのクラフトビールを発売した。
原材料は麦芽、ホップ、茶の3つとシンプルで、ほうじ茶の風味が分かりやすい仕上がりを目指した。商品名の「雨奇晴好」とは「晴れても雨でも、それぞれに良い景色で、趣のあること」を意味する四字熟語。茶園を営む渡邉桂太さん、麻里子さん夫妻が「屋久島の景色や暮らしを表す言葉」と商品名に選んだ。
ラベルのデザインはイラストレーターの竹添星児さんに依頼。今年2月に鹿児島離島の見本市「&island」で行ったラベルデザイン案の人気投票を基に、最終デザインを決めた。屋久杉やウミガメなどの屋久島らしいモチーフや、茶葉、茶畑で見られるチョウなどが描かれる。瓶から剥がしやすい素材なので、飲んだ後は分別がしやすく、マイボトルやノートに貼って再利用できる。
麻里子さんは「お茶の味を出すのが難しく、何度も試作した。旅や島の日常を彩るものを、お茶を使って作りたかった。栓抜きがなくても開けられるので、ドライブや登山で好きな場所へ持っていき、乾杯してもらえたら」と話す。
島内限定販売で、価格は330ミリリットル=648円~。直売所のほか、土産物店のぷかり堂と武田産業、レストランパノラマ、キッチンHUBで取り扱う。販売店は今後も増やしていくとのこと。
八万寿茶園の営業時間は8時30分~17時。