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屋久島の保育園児が林業学ぶ 人と森つなぐ木育インストラクターと現場へ

集合写真

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 安房保育園の園児が12月7日、地元の林業に携わる人々と接し、楽しみながら林業について学んだ。

園児たちの質問に答える有水大吾さん・佑太さん兄弟

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 この日のプログラムを企画・運営したのは、「次世代の屋久島の森林・林業を守り育てる体験学習活動」をテーマに子育て支援tetote(てとて)代表の日髙ゆかりさんとウッドショップ木心里(きこり)の鹿島裕司さん。学習活動をサポートする事業の一環として実施した。元保育士の日髙さんと元山師の鹿島さんは木育インストラクターとして島内外で活動。実の兄妹でもある。

 参加したのは安房保育園の年長児19人と保育士3人。鹿島さん指導の下、島の山岳信仰の歴史を聞いたり、「山の神様に敬意を払い、あいさつをして入林する」という話を聞いたりしながら、山に入った。チェーンソーの音が鳴り響く地杉を間伐する作業場に到着すると、有水さんらが無線機で連絡を取りながら協力して働く姿を見て「がんばれ」「かっこいい」と声援を送った。

 作業場を見学した園児らは、有水さんにさまざまな質問を投げかけ、回答に興味深く耳を傾ける様子を見せた。森林管理署の仕事について説明を受けたり、杉の年輪を数えたりしたほか、海が見える現場まで林道を歩くなど、楽しみながら林業について学んだ。樹齢3年の杉の苗を見ながら、「この森にまた苗を植え、元気な森にするんだよ」と同じく説明を受ける場面も見られた。

 日高さんと鹿島さんは「活動を通して、島の子どもたちに山の仕事である林業を知ってもらう機会をつくりたい。育ててもらったこの島に恩返しをしたい」と声をそろえた。

 製材所見学や植栽体験、木工体験も行う予定。

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