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屋久島の魚に触れて、食べる「うお学」イベント ゲスト講師に「お魚マイスター」

屋久島の魚を紹介する川東さん

屋久島の魚を紹介する川東さん

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 「いお(魚)の日」の11月10日、「屋久島の魚、もっと知ろう!触れよう!食べよう!うお学パノラマ編」と題したイベントがレストランパノラマ(屋久島町宮之浦)で開催された。

切り身を使って包丁の使い方を実演

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 鹿児島県では、魚を意味する「いお(IO)」から、毎月10日を「いおの日」と呼ぶことがある。イベントは「いおの日」にちなんで、海と魚に関わる旅を提案する屋久島ブルーツーリズム推進協議会「うお泊やくしま」(安房)が企画した。「お魚マイスター」として活動する川東繭右(まゆう)さんをゲスト講師に迎え、レストランパノラマを借り切って、魚がどうやって食卓に届くのかを、楽しくおいしく学べる場として開いた。

 前半は川東さんが講義を行い、ブイに旗を立てた仕掛けを使う旗流し漁や、養殖用にブリの稚魚を捕獲するモジャコ漁など、屋久島で行われている漁法を紹介した。釣りたての魚をもらった時には、まずうろこを落として内臓を出し水で洗う。その上で、魚をさばくかどうか、生食か漬けか、丸ごと使うかぶつ切りかなどいくつかの調理方法を示した。鮮魚店で魚を買う時のこつや魚専用のお薦め調味料なども紹介した。

 講義後の実演では、生け締めをして1週間熟成させたアオチビキの切り身を使い、包丁の入れ方などを解説した。「刺し身とカルパッチョでは包丁の使い方が異なる」といった説明の後、さばいたばかりの切り身を3種類の調味料(にんにくしょうゆ、ごま油、オリーブオイル)で参加者たちが食べ比べた。

 正午になると、レストランパノラマのシェフが用意した3品の魚料理が振る舞われた。1品目は実演でも使ったアオチビキの昆布締め、2品目はグリルで焼いたスパイシーなタキベラ。川東さんは「タキベラのように皮の赤い魚はエビ、カニを食べているのでおいしい」と補足した。3品目はポン酢を利かせたスジアカに屋久島の野菜を添えた料理。どの料理も屋久島で取れた素材だけを使ったという。

 食事の合間には「うお泊やくしま」の中島遼さんが、旗流し漁で捕獲した魚をイベントに提供した「えびす丸」船長の岡山龍之介さんを略歴や趣味と共に紹介した。

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