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屋久島「山ん学校21」開校式 刃物と火の使い方習得で生きる力を

小刀を使って竹箸を削る小学生

小刀を使って竹箸を削る小学生

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 屋久島町宮之浦の宮之浦川橋で6月29日、「山ん学校21」の開校式が行われた。

青竹切りは順番待ちの列ができるほどの人気

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 「山ん学校21」とは、屋久島在住の小学5・6年生と中学生を対象に、山川海での遊びを伝承している団体。今年で開校26年目を迎える。開校式には小中学生24人が参加した。

 式の後は、宮之浦川の上流へ移動。初参加の子どもたちにアウトドア用の調理器具「コッヘル」と折り畳み式の小刀「肥後守(ひごのかみ)」を配布した。先生役の指導の下、小刀を使って、青竹から自分で使う箸を削り出した。竹を割る際に使うなたは、「初めて見る」という子どもも多く、先生役の話に耳を傾けながら、慎重に扱っていた。慣れないながらも小刀で削り出した箸を使い、その場で調理したご飯と豚汁に舌鼓を打つ様子が見られた。

 兵頭昌明校長は、「刃物と火は、遊びの要。刃物の手入れや火の取り扱いを身に付けて、生きる力を磨いてほしい」と話した。

 これから1年を通し、塩炊きや山芋掘り、鶏の解体など、季節に合わせたさまざまなプログラムを予定する。

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