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屋久島の生き物紹介する動画配信 動画きっかけにリアルに目を向けて

最新動画はカブトムシがテーマ

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 Yakushima Filmの小西祐伸さんと加藤葵賛史さんが運営するユーチューブチャンネル「コニタンチャンネル」 が現在、動画「夏だ!カブトムシを発見しました~♪亜種とは?」を公開した。

動画を制作した加藤葵賛史さん(左)と小西祐伸さん(右)

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 小西さんと加藤さんは、「写真や動画を使って、今の屋久島の風景を後世の人に残したい、島の現状を伝えたい」という思いで活動を始めたYakushima Filmの一員。コニタンチャンネルは、会合の際に鹿児島県の大隅半島と種子島、屋久島でしか見られないコガネグモの仲間であるオオスミコガネグモを発見し、動画を撮影したことがきっかけで、虫や小さな生き物に詳しい小西さんがさまざまな生き物を紹介するシリーズとして今年5月、配信を始めた。今回が13本目の動画になる。

 加藤さんは「屋久島はみんな森を目がけて行ってしまうが、実は住んでいる里にも素晴らしいところがいっぱいあり、もっと足元を見て欲しいと小西さんが話しているのを聞き、その思いを動画で伝えたいと思った。実際に小西さんの話を聞くと、面白い発見や学びがたくさんある。今まで知らなかったことがわかると、歩いて登校するだけでも楽しくなるのでは。自然の中にあまり入ろうとしなかった子どもが、一歩を踏み出すきっかけの一つになったら」と期待を寄せる。

 「コニタン」は、小西さんのニックネーム。小学生の時、昆虫のチョウに詳しい近所の人から飼育方法などを教わり、自身も飼育していた。イモムシからサナギに成長し、成虫に羽化する変化が興味深く、チョウ以外にも身の回りの生き物を観察するようになり、知識が付いたという。「屋久島は多様性が高く、生き物の種類が多い。ぜひ島の子どもたちに動画を見てもらい、ユーチューブをきっかけにリアルに目を向けてもらえるとうれしい」と話す。

 動画は、難しい言葉には注釈を加え、振り仮名を入れるなど、できるだけ子どもたちに伝わりやすいよう工夫した。今後もそのシーズンに見られる生き物などをテーマに月数本ずつ配信予定。「屋久島にミニコニタンを増やしたい」(加藤さん)とも。

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