屋久島地域おこし協力隊の吉村卓海さんが立ち上げた、ニンニクの新ブランド「梨玖(りきゅう)」の出荷が、5月11日に始まった。
屋久島地域おこし協力隊の吉村卓海さんの活動の成果となる、ニンニクの出荷が始まった
「梨」のようなみずみずしい味わいと、屋久島を表す古代の表記「掖玖(やく)島」にちなみ名付けたニンニクで、農薬、化学肥料は使わず栽培している。屋久島の新たな特産品を作るべく、2018年から屋久島町楠川集落の耕作放棄地で生産に取り組んできたものが、実を結んだ。循環型農業を目指し、屋久島の家庭から出る生ごみを利用した堆肥「大地」を使用。除草剤は使わず、土の状態を確認しながら、人の手で1本ずつ雑草を取り除いている。
吉村さんは「島の経済に還元していけるよう、地域おこし協力隊で関わった方々へ恩返ししていきたい」と語る。協力隊の任期を満了する7月以降も、屋久島に定住し、引き続きニンニク栽培に取り組む予定。
今後は、島の飲食店や土産物店と協力して加工品の商品化も進め、屋久島産ニンニクを全国に発信していく。