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屋久島の詩人による講義録「アニミズムという希望」新装版刊行 若い世代へ

琉球大学で行われた山尾三省の講義録をまとめた「アニミズムという希望」

琉球大学で行われた山尾三省の講義録をまとめた「アニミズムという希望」

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 屋久島の森に暮らし、2001年に逝去した詩人、山尾三省の講義録「アニミズムという希望」が「新装版」として4月20日、野草社から刊行された。

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 1999(平成11)年に琉球大学で行われた5日間の集中講義を収めた本で、刊行は2000(平成12)年。ロングセラーとして、多くの読者を引き付けてきた。学生向けに話し言葉で構成された文章が読みやすく、山尾三省の他の詩集や随筆とは異なった趣を持つ。

 新装版の刊行に当たり、生前の山尾と親交があった画家ふしはらのじこさんが、装画「ガジュマルの宇宙」を描き、連れ合いである元京都大学総長の霊長類学者・人類学者、山極寿一さんが、解説「詩人・山尾三省さんが予言したこと」を寄せた。

 野草社の石垣雅設さんは「三省さんの語る『アニミズムの思想』は、屋久島での暮らしに根差している。研究者や画家として屋久島の森をよく知り、また三省さんとも交流があって、その思想の理解者であるお二人に解説・装画をお願いした。環境問題に関心を持つ、若い世代に届けたい」と期待を寄せる。

 価格は2,200円。四六判、416ページ。島内では、「椿商店」「一湊珈琲(コーヒー)焙煎(ばいせん)所」(屋久島町宮之浦)などで取り扱う。

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