屋久島ホール(屋久島町小瀬田)で2月20日、SDGs(持続可能な開発目標)の理解を深めるためのボードゲームGet The Pointの体験会が開かれた。
参加者は4人ずつのグループに分かれ、用意された12台のテーブルに着いた。参加者のほとんどは小学生以下の子ども連れ。イベントを主催したNPO法人HUB & LABO Yakushimaによると、参加希望者が多かったので、当初30人程度を予定していた定員を増やしたという。ゲームを考案した、すなばコーポレーション(東京都)の門川良平さんは新型コロナウイルスのため来島できなかったためオンラインで参加し、主催者のスタッフが会場での進行役を務めた。
テーブルには、「鉄」や「植物」など資源を表すカードと、「自動車」や「漬物」など製品を表すカードが並んでいる。資源は色分けされ、製品カードにはそれを製造するために必要な資源と量(カード枚数)が色で表示されている。プレーヤーは製品カードを1枚ずつ取っていき、製造に使われる資源を消費する。資源がなくなれば、それを使う製品は取れない。製品カードには点数が書かれていて、その合計を競う。
ゲームは2部構成で、第1部は資源が枯渇するまでテーブルの4人が製品を奪い合う。逆に第2部では資源が枯渇せずに長くゲームが続けられるように4人が協力し、テーブルごとの合計点を争う。少しのルール変更によって、「奪い合い競争する世界」と「持続させるために協力する世界」の両方を体験する。
ゲームの後、門川さんからゲームの趣旨説明とSDGsについてのやさしい解説があった。最後にSDGsとして自分がやってみたい行動を各自が書き出したが、その内容から、SDGsの理解が深まった様子がうかがえた。