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石楠花の森公園のシャクナゲが見頃 ヤクシマシャクナゲはまだつぼみ

セイヨウシャクナゲは今が見頃

セイヨウシャクナゲは今が見頃

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 石楠花(しゃくなげ)の森公園(屋久島町栗生)のシャクナゲが現在、見頃を迎えている。

色とりどりのシャクナゲ

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 園内にはシャクナゲ約3500本が植わり、そのほとんどを占めるセイヨウシャクナゲが満開。深紅、透けるような純白、白にピンクの柄、濃いピンク、淡いピンクなど色とりどりの花が競っている。花の付き方も上を向いたり下を向いたりとさまざま。公園を管理している岩山照視(てるみ)さんによると、今年は例年より花が多くてきれいだという。

 公園は栗生区の西の外れ、小楊子(こようじ)川に沿った400メートルほどの遊歩道。この時期はシャクナゲのほか、淡いピンクのサクラツツジや黄色いガンセキランも咲く。通常は近くで見ることが難しいオオタニワタリが入り口近くの道脇に植えられているなど、見どころが多い。天気の良い日には親子連れなどが散策を楽しんでいる。

 小楊子川は、アユが泳ぎカワセミが飛び交う清流。遊歩道から見える川中には「そうめん石」と呼ばれる平らな岩があり、岩山さんはお盆の15日に船からこの岩に上がって川の水でそうめんを洗って食べたという。「川に落ちたそうめんをウナギが食べるので、この川のウナギは丸々と太っている」と冗談を言う。

 岩山さんは町の委託を受け、樹木の手入れ、手すりの修理、遊歩道の清掃など、公園管理のあらゆる仕事をこなしている。普段は1人で作業するが、4月下旬の花がら摘みと芽かきの作業には応援が来る。枝数の少ないシャクナゲは剪定(せんてい)する必要こそないが、花が終わったら翌年も同じ場所に咲くように花がら(めしべ)を摘み取り、新芽をかき取って樹形を整える。昨年は4月下旬の1週間、7人がかりで一気に行った。

 公園には屋久島の固有種ヤクシマシャクナゲも植わっているが、現在はまだつぼみが目立つ。こちらの見頃は5月初旬。

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