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屋久島に木造のホームセンター 地杉ふんだんに使った「呼吸する建築」

木造建築のホームセンター「SOMES」、入口に立つと杉がふわりと香る

木造建築のホームセンター「SOMES」、入口に立つと杉がふわりと香る

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 ホームセンター「SOMES(サムズ)屋久島店」(屋久島町小瀬田、TEL 0997-43-5963)が3月21日、同店敷地裏手の高台に移転オープンした。

オープン初日には、セール品目当ての客で長い行列ができた

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 種子島でホームセンターなどを手掛ける「SOMES」(鹿児島県西之表市)が、1997(平成9)年に屋久島にオープンしたご当地チェーンで、釣具や地元銘柄の焼酎も充実させている。

 旧店舗よりも1.5倍ほど広い300坪の新店舗は、屋久島で育った地杉を使った合掌造りの木造建築。柱や壁だけでなく、駐車場の車止めや側溝のふたにまで、屋久島産地杉を使った。日曜大工用品、園芸用品、家庭電化製品を柱に、生鮮食品や弁当、家具まで、約2万5000点をそろえる。

 敷地の入り口に設けた20坪の「コミュニティハウス たまりば」は、鹿児島県森林環境税を活用した「木のあふれる街づくり事業」の助成を受けた建物。屋久島産の広葉樹を床材に、柱や壁には地杉が使われている。地域と店とをつなぐコミュニティスペースとなるべく、広く利用を呼び掛けていく。

 設計監理を手掛けた「稲穂工房」(屋久島町楠川、TEL. 0997-42-1300)の浦田功さんは、「令和元年度木材利用優良施設」の内閣総理大臣賞を受賞した屋久島町庁舎の木材調達も担当した人物。屋久島産の地杉を使った庁舎は、同店から500メートルほどの場所に立つ。

 浦田さんは「堅くて香りが高く、室内を調質し柔らかい空気感をつくるのが、屋久島産地杉の特長。公共施設だけでなく地域でも使われることで、森林を生かした島の豊かな社会づくりに貢献したい」と展望を話す。

 営業時間は8時~20時。

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