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好天に恵まれ屋久島町消防出初め式 幼稚園児の消防隊も「出動」

宮之浦川で一斉放水

宮之浦川で一斉放水

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 毎年恒例の屋久島町消防出初め式が1月5日、宮浦小学校(屋久島町宮之浦)校庭や宮之浦川で開催された。

幼年消防隊による放水

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 屋久島町の消防組織は、熊毛地区消防組合に属する北分遣所(屋久島町宮之浦、定員16人)と南分遣所(屋久島町尾之間、定員16人)に加え、9つの分団から成る消防団(定員380人)で構成されている。口永良部分団を除く8分団の団員と分遣所の消防職員、合計約300人が今回の出初め式に参加した。

 消防職員・団員が、20数台の消防車両とともに益救神社から宮浦小学校までの約600メートルをパレードした後、校庭に整列し、分団ごとに人数や服装を点検する「通常点検」や消防車両のサイレンや消防ポンプなどを点検する「機械器具点検」を丁寧に実施した。

 続いて、観客のお目当ての一つである幼稚園児による消防訓練が披露された。出動したのは、ゆかり幼稚園(屋久島町宮之浦)の5歳児25人から成る「幼年消防隊」。大雨洪水警報が発令される中、川に取り残された要救助者(実際はぬいぐるみ)をオートバイ隊員が見つけ、連絡を受けた救助隊員がロープを渡して岸に助け上げ、担架で搬送。さらに、火災現場に駆け付けた隊員が、点検を終わったばかりの本物の消防ポンプとホースを使って放水するというもの。かわいらしい園児たちの真剣な演技に盛大な拍手が送られる中、隊員たちは敬礼をして退場した。

 園児が演じている間に消防団員らは学校裏手の宮之浦川左岸に移動し、観客が校庭から移動するのを待って川に向かって一斉放水を始めた。この日は快晴に恵まれ、観客のいる右岸からは放水による虹が見られた。役場の担当職員は「ここ10年間ほどで初めて寒くない出初め式になった。たくさんの島民にパレードや訓練を見てもらい、消防が頑張っていることを伝えたい」と話していた。

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