「屋久島ラダーズミーティング」が9月24日、ゲストハウス「モスオーシャンハウス」(屋久島町麦生、TEL 0997-47-3650)で開かれた。
「屋久島ラダーズ」は、今年7月に鹿児島県の各離島から地域振興などで活動する人々が集まり発足した「鹿児島離島文化経済圏(リトラボ)」や、現在屋久島で開催されている人材育成プログラム「まちづくりLABO」など、各活動の情報共有や意見交換のための集まりで、この日は14人が参加した。今年の春から夏にかけて、島内では地域づくりなどを目的とした住民の有志団体が複数立ち上がり、それぞれが意欲的に活動する様子が見受けられる。
同団体の久保律さんは、自身の活動の一環として屋久島の食材を使ったランチメニューを振る舞った。ヤクシカ肉のシチュー、ルイボスティーと「やわら香」の地杉精油で炊いたご飯、自家製の醤(ひしお)で味付けした獅子唐とパプリカの焼き浸し、パッションフルーツとショコラのロータルトなど、島の新鮮な食材をふんだんに使った。
今月種子島で開催されたリトラボのフィールドワークには、屋久島から5人が参加した。内2人が同イベントに出席し、種子島での体験や成功事例などを共有した。話を聞いた参加者らは種子島を屋久島に置き換えて課題やアイデアを提示するなどし、積極的に意見を交わした。
ヒトメクリの代表・永綱未歩さんは「種子島のワークは自身を振り返る良い機会だった。地域のためや島のためを考える前に、自分が何をやりたいかを明確にすることの大切さを痛感した。また島に帰って情報共有することで、モチベーションの高い仲間がいると分かり、屋久島ならではのアイデアもどんどん出てきて、屋久島の素晴らしさを再認識できた」と話す。