「屋久島まちづくりLABO」が6月27日から屋久島環境文化研修センター(屋久島町安房、TEL 0997-46-2900)で開催されている。
NPO法人HUB&LABO Yakushima代表理事の福元豪士さん
鹿児島県の地球温暖化対策室、屋久島町、NPO法人「HUB&LABO Yakushima」が開催する同イベント。電力のほぼ全てが水力発電により賄われている屋久島は「CO2フリーの島」となりうるポテンシャルを持っており、他の地域にはないまちづくりができるのではという主題の下、島の未来を担う人材育成、島の事業者同士のつながりづくりなどを目的に企画された。
6~7月に開催される講座と、来年2月11日開催予定の「屋久島未来ミーティング」での成果報告会を含めた全7日間のプログラム。島外講師の講演、参加者同士の交流・意見交換と、地域や自分の課題を共有するワークショップなどで構成し、島内外から27人が参加している。
講師を務めたNPO法人「頴娃(えい)おこそ会」の加藤潤さんは、鹿児島県の頴娃町へIターン移住した経緯、観光養殖場「タツノオトシゴハウス」の立ち上げ、NPOを通じた地域の活性化、空き家の利活用などの実例を紹介。参加者は加藤さんの話に真剣に耳を傾け、講演終了後も感想を伝え、熱心に質問する様子が見受けられた。
加藤さんは「参加者の熱意と多様性、スキルや能力の高さに感銘を受けた。観光と移住の先進地故の課題が解決されることで、全国の地域活性化の目標や希望になるのでは。頴娃と屋久島の交流が活発になり、互いに刺激を受け合えたら。何人もの人から頴娃に行きたいという言葉を聞いて、とてもうれしい。屋久島でこのようなつながりを得る機会をもらえたことに感謝している」と話す。