屋久島町小島にある農園内で現在、「モンステラ」が食べごろを迎えている。
モンステラはメキシコ~中央アメリカ原産の植物。深い切り込みが入った大きな葉が特徴。成長が早く半日陰を好むため、育てやすい観葉植物として人気がある。
屋久島や奄美、沖縄方面では、自生しているモンステラの実を食べる。モンステラの中の「デリシオーサ」と呼ばれる品種で、英語の「デリシャス」の語源ともいわれる。
果実は緑色のうろこ状の皮におおわれており、皮がぽろぽろと自然にはがれると完熟のサイン。果肉はキウイとラ・フランスを足したような甘みと酸味があり、バナナとパイナップルを足したような食感。実の中に見える黒い筋は食べても問題ないが、食べすぎると喉がイガイガしたり、口内がチクチクしたりする人もいるため注意が必要。
モンステラの果実は、島内の土産物店や無人市などで販売しているが、実が収穫できるまでに1年以上かかるため、移住して10年以上になる人でも「めったに食べることができない」という「レアな果物」となっている。